三畳紀

中生代

三畳紀年表

  • 2億5000万〜2億年前:パンゲア大陸。
  • 2億年前ごろ:パンゲアの分裂開始。
  • 2億〜6000万年前:ローラシア大陸。
  • 2億5000万年前:大量絶滅
  • 2億5000万年前:エンジェルフォールの誕生1km弱の滝。滝壺がない。
  • 後期:最古の恐竜エオラプトルの出現。

2億5000万年前の大量絶滅

  • 陸と海の95%の動植物が短期間で絶滅(海の生物の90%、陸の生物の80%との説も)。

異変が起こった時期

  • 2億5160万年前に突然異変が起き、100万年間で生物が絶滅した?

原因

  • 隕石の衝突が原因?(オーストラリア北西沖の海底に200kmのクレーター)

事象

  • 巨大噴火
    • 西シベリアで見つかった広大な硬い岩盤:日本の国土の10倍の面積で中央シベリア高原まで続く。厚さは最大で4km。岩盤の正体は溶岩。シベリアで巨大噴火があったことの証。噴出した溶岩の高さは2〜3km。現在の最大の噴火の10倍の規模。岩石の年代測定によると噴火が続いた期間は実に100万年!
    • 西シベリアで見つかった巨大な裂け目。幅100km。長さ1500km。
  • スーパープルーム
    • スーパープルームは大陸の形によって起こる。3億年前にパンゲアが形成されたときに、周囲の海溝から岩石が核に向かって落ち、その反動で核から巨大なマグマが噴出。直径は約1000km。
  • 気温の上昇。
    • 巨大噴火で40兆トンの二酸化炭素が発生。
    • 「最後の水たまり」と名づけられた化石。小さな水溜りのまわりにたくさんの哺乳類型爬虫類。
    • 7〜25度も気温が上昇。過去6億年の中で最も温度が高い時期。
  • 酸素が急激に減少。
    • 濃度は30%から10%に。
    • 中国に大量のクラライア(薄い二枚貝)の化石。クラライアは酸素があまりないところでも生きられる。
    • 南極の地層で発見されたベルチェリン(珪酸塩鉱物。酸素が高いとできない)。
  • 炭素12が急激に増加。
    • 温暖化により深海底でメタンハイドレート(日本が発掘に取り組んでいる新エネルギー)が溶け、膨大な量が噴出。その中には炭素12が大量に含まれている。
    • 噴火によって石炭の層が燃えたことによりメタンガス(二酸化炭素の20倍以上の温暖化効果がある)が噴出し、気温が上昇。さらにメタンハイドレートが溶けるという悪循環。
  • 生物の死滅
    • 気温の上昇と酸素濃度の低下により。
    • キノドンは奇跡的に生き延びた。

その後

  • 噴火から2500万年の間は植物は繁栄せず(石炭の層が世界中で残っていない)。
  • 大量絶滅後、1億年間低酸素の状態が続く。
  • なぜ大量絶滅後に恐竜の天下になったのかといえば、恐竜に気嚢システムが備わっていたから。肺の吸い込む経路と吐き出す経路が分かれており、哺乳類よりも3倍効率がよく、低酸素の状態でも生きていける。現在の鳥も気嚢システムを持っている。

三畳紀の生物

トリナクソドン
大量絶滅直後に出現。キノドン類。我々の祖先。低酸素対策で肺機能を改善。腹の肋骨が消え、胸だけに。横隔膜。この機能改善は恐竜には及ばなかったものの、副産物として授乳ができるように。
  • 2億3000万年前
    • イサノサウルス:タイで見つかったアジア初の恐竜。この頃、別の場所で最初の恐竜が誕生したが、短い期間で瞬く間に現在のアジアの地域まで生息地が広がったことがわかる。

参考資料

  • NHK「地球大進化」

中生代

このページをシェアする
Share on Tumblr